初診&スクリーニング検査のあと。1月末に2回目の専門病院へ。午後ずっと検査でした。
(2021年3月に左胸の全摘出手術が終わり、経過観察中。現在は術後のことを書きつつ、検査~手術までを振り返りしています)
乳がんの進行状況を判定するための検査
「MRI」「超音波検査」「乳腺撮影(マンモグラフィ)」の3つの検査をうけました。
検査をする理由、『患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版』に載ってました。
一般的に,乳房超音波検査,乳房MRI検査は「乳房内での病巣の広がりの程度や多発の有無」「反対側の乳房内の病変の有無」を調べるために,全身CT検査は「腋窩(えき か)リンパ節への転移の有無と程度」「遠隔転移の有無」などを知るために行われます。
患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版
「乳房内での病巣の広がりの程度や多発の有無」と「反対側の乳房内の病変の有無」を調べるなんですね。反対側…って単語を見てめちゃくちゃドキドキ…右側は乳腺症って乳腺外科クリニックでも言われてたけど(検査結果では右胸は問題なしでした)
CT(PET検査)や骨シンチグラフィは実施がなかったのは、ステージが術前検査で0だったからなんだろうなと乳腺診療ガイドラインの内容から推察。(CTよりもMRIのほうが小さな病変やその広がりなどがわかりやすいってことも関係あるのかな?)
進行度でステージIからIIと考えられる乳がん患者さんで,治療前のPET検査や骨シンチグラフィで肺転移や骨転移などがみつかる確率はかなり低く,これらの検査で転移疑いと出ても,さらに詳しく検査してみると実際には転移ではないことも多くあります。また,結論が出るまで患者さんにとっては不要な不安を引き起こし,必要のない検査を実施することで余分な費用がかかってしまうことにもなりかねません。以上のことから,ステージIからIIと考えられる乳がん患者さんの手術前に,骨シンチグラフィやPET検査によって骨転移や全身の遠隔転移などを調べることは必ずしも勧められていません。
患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版
MRI
ご飯を食べずに…ということで、お昼を食べにずに病院へ。グーグー言いながら、着替えて待ちます。MRI検査、子宮筋腫の手術の時にも何度か撮ったので、寝転んでそのまま機械の中に入れられるのかな~と思ってたら…
点滴する必要がありました…!!
心の準備ができてなかったので、看護師さんの注射しますよ~ってところで動揺。まぁやるしかないけどね…!
金属類、メガネとか全部外して検査着に着替えて向かいます。検査ルーム、巨大な円筒機械がどーんとあって周りにヒーリング的な緑を連想させるパネルがはまってました。
MRIに入る前、右肘の内側に点滴の管を付けられます。するり~と注射の針が入って安堵。柔らかな針なので、腕を曲げても大丈夫とのこと。
点滴をしながら台に上がり検査着を脱いでうつ伏せに。台に開いている丸二つに乳房をセットして耳にはヘッドホンが装着されます。左手には気分が悪くなった時にお知らせできるブザーを持って、中へイーン。
MRIは巨大な磁石の中で電波を体に当てて撮影し、断層画像を得ることができる検査。
放射線を使わない被爆の心配がないらしい。
ただ、その電磁波。ヘッドフォンをしても、ガンガンガンとかトントントンとか、かなり大きな音が…。前の日、睡眠が少なかったからか、聞いてるうちに子守歌になったのか半分寝てました。
前半が終わったところで、声がかかりました。若い男子の声に、うとうとから一気に覚醒(w)造影剤?を注入します~あと10分ぐらいです~と言われて、後半戦が開始。
……結構長いなと思ってたんですが、再びの騒音にうとうとしていて気づけば終わってました。起き上がるときに涎落ちそうで、慌ててすすりあげました。
着替えから終了まで40分ぐらい。ちょっとぼんやりした頭で次の超音波エコーの検査へ。
超音波検査
エコー検査の画面がみやすいようになのかな?いつもエコーを受けるのは薄暗い検査室だよね。上のみ検査着に着替え、検査していただきました。
温かいジェルを塗られて胸全体に広げられます。あの感触好きじゃない…両胸、しっかりとあちこち…乳腺クリニックでうけたときよりもしっかりと…たくさん写真を撮られるので、両胸どちらもよくないものがあるのかしら…とドキドキしまくり。妄想が暴走して途中すごく落ち込んだりしたけれど、検査技師さんも真剣に診ていただいているので話しかけることもできず…ようやく終わって!おなかがぐーぐーしてたので、ああ、おなかすいてたから余計にネガティブになっちゃったんだろうな…と思った次第。時に空腹は人をネガティブにさせる…
次のマンモグラフィまでは少し開いてたので、ごはんをいただきました。病院の食堂、コロナ禍だけど、ランチタイムは開いてくれてるのでありがたい~
乳腺撮影(トモシンセシス)
胸を挟む痛い検査。マンモグラフィでしょ…挟んで痛いやつ。乳がんのある左側よりも右側のほうが痛いのはなぜなのか…どきどきしながら向かいました。
通された更衣室。
これから受ける乳房撮影についての張り紙がありました。
乳房撮影検査を受けられる皆様へ
マンモグラフィとは?
乳房専用のX線撮影のことです。
乳房を板で圧迫し、薄く伸ばした状態で撮影します。(中略)
トモシンセシスとは?
乳房の断層画像が得られる検査です。マンモグラフィと同様に乳房を圧迫して撮影を行います。約40秒間を要し、この間は乳房を挟まれたままとなります。高精度な検査である分、圧迫時間がマンモグラフィに比べて長く、痛みを感じることがあります。マンモグラフィは、病変と周囲の正常組織が重なってしまう欠点がありましたが、乳房トモシンセンスでは、乳房を薄い断面の画像で得ることができます。
更衣室の張り紙より
トモシンセンス…!初めて聞く検査の名前。調べてみたら3Dマンモグラフィともいうみたい。
高精度なのはよいけれど、気になるポイントはこれね。
約40秒間を要し、この間は乳房を挟まれたまま
40秒、挟まれたまま…!!
マンモグラフィよりも長い…!!
ひゃーーーーー!!!
でもここまできたらNOとも言えないので、深呼吸して検査室へ向かいました。
少し挟む時間長いですけど、頑張ってくだい~~(優しい声)
検査が痛いだけで検査技師さんは何も悪いことはないんですけどね…;痛いって言っちゃってごめんなさい…(T皿T)
マンモグラフィと同じように検査技師さんが胸を器械にセッティング。
痛い~~~~(×o×;)
うううううう、痛いけど、がまん…!!
動いちゃうとやりなおしだから耐えました。
マンモグラフィのときは縦横と上下で2回挟むけど、トモシンセンスは器械自体が回ってくれるので、1回で終わるのはよかったです…マンモグラフィの時は左を挟むのが痛かったけど、トモシンセンスは左右どちらもまんべんなく痛かったです(w)
3つの検査を終えて、結構ぐったり。検査結果がわかるまでもう少し…
遺伝子検査(BRCA〔ビーアールシーエー〕遺伝学的検査)と形成外科の診察があるので、検査結果のお話は2週間後。いろいろ調べたりして気持ちがなかなか浮上しない…仕事があってよかった…その間は業務に没頭できてその間は病気のことを考えずにすんだもの。
梨丸の場合を備忘録として記載しています。症状や状況によって、処方や治療内容は異なります。
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