【市民公開講座】やっと始まった乳癌の免疫治療について(日本臨床腫瘍学会)備忘録

疾患関連のセミナー、ちょこちょこ手帳にメモしてるものの…業務に忙殺されていて全く拝聴できない…orn ゆるゆると戻るはずだったけど、1ヶ月もすぎると通常業務でした…いかん。ちょっとペース落とそう…そんな中、「日本臨床腫瘍学会JSMO市民公開講座」の特設サイトでオンラインの市民講座を発見(^^)

日本臨床腫瘍学会 市民公開講座「やっと始まった乳癌の免疫治療について」

【詳細】

公開期間:2021年4月15日(木)~6月30日(水)

岩朝勤先生(近畿大学病院 腫瘍内科)

日本臨床腫瘍学会主催 オンライン市民公開講座みページ

セミナー拝聴、備忘録

岩朝先生のお話はトリプルネガティブの免疫療法についてのお話でした。
以下、セミナー内容を理解ができておらず違っている可能性もありますが、自分用に備忘録としてつづります(自分が残しておきたい部分だけメモを取っております~)

乳がんでの免疫療法開発

ホルモン陽性乳癌はCDK4/6阻害剤を含むホルモン療法、HER2陽性乳癌はハーセプチンを含む抗HRE2療法、トリプルネガティブ乳癌は一般的な抗がん剤のみ。ただ、トリプルネガティブ乳癌の中には、免疫調節系と呼ばれている免疫チェックポイント阻害遺伝子発現が高いものがある。
免疫チェックポイント阻害剤の薬は2つ「アテゾリズマブ」「ペムブロリズマブ」。「ペムブロリズマブ」は承認申請中。

アテゾリズマブ

臨床結果からアテゾリズマブが使えるようになった。でも、使うにはいくつかの条件があって、それに当てはまる場合に使うことができる(トリネガの診断、手術ができないもしくは再発乳がんであること、PD-L1=ブレーキ作用が1%以上発現している)
いいことばかりではない。治療費がかかること、有害事象が起きる場合があったり、ステロイドの長期内服が必要になる場合(薬の弊害がでる場合)も。予測できる有害事象があるため定期的な採血が必要。
ただ、有害事象の発現があるのは残念だけれど、出た場合は予後がよい(生きられる時間が長い)というプラスの面があるという報告がされている。

ペムブロリズマブ

進行性のトリネガの一次治療の患者さんに主治医選択治療とペムブロリズマブを併用した場合、PD-L1発現(陽性)の場合、試験の全体集団の値よりも無増悪生存期間(生存期間)の延長、そして奏功率も高い傾向があった。今後の治療の一翼になる可能性がある。

所感

免疫チェックポイント阻害剤の名前、舌が絡みそう…
「やっと」とタイトルがついてるところに重みを感じました。
該当の遺伝子が発現しているかどうかで効果の差が違う、そして副作用がでた場合は予後がいいということに驚く一方で、その遺伝子があるかどうかによって決まるのが厳しい…。
どんな人にも、どんながんにも効く特効薬が出てきてください!そんな時代は近いはず。医療関係者の皆様への感謝と応援、そして明るい明日に思いを馳せて今日は就寝します。おやすみなさい!

ご注意ください

梨丸の場合備忘録として記載しています。症状や状況によって、処方や治療内容は異なります。

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