乳腺外科の専門クリニックで告知されたばかりのころ、気持ちが不安定でした。だけど仕事は急に穴を開けるわけにもいかない…職場の誰に、どこまでお知らせすべきか、迷ったんですが、病院のがん支援センターでもらったリーフレット「仕事とがん治療の両立お役立ちノート」に助けられました。
(2021年3月に左胸の全摘出手術が終わり、経過観察中。現在は術後のことを書きつつ、検査~手術までを振り返りしています)
参考にしたリーフレット
職場への告知いついて迷ったとき、専門病院のがん支援センターのスタッフさんに相談しました。そのとき、いただいた一冊のリーフレット。
その名も、「仕事とがん治療の両立お役立ちノート」。
スタッとも休職などのシステムについて相談できるけれど、忘れちゃったり、あとで見返したり、書いて頭中を整理することが多いので、リーフレットとてもありがたいです。
厚労省が発行している冊子です。私が気になった仕事に関する気になることの答えがこの冊子にほぼ載っていてめちゃくちゃ助かりました。状況整理、職場へ伝える工夫、復職に関しても、相談できる窓口の案内も載っていてありがたい。病気になって国の制度がありがたいとしみじみ…
「仕事とがん治療の両立お役立ちノート(平成29年度版)」PDFファイルのダウンロードも厚労省のサイトからできます↓
会社のメンバー誰に伝えるか問題
一番最初に伝えたのは上長
「仕事とがん治療の両立お役立ちノート」を参考に一番最初に相談したのは、上長(本部長)。男性なのですが、奥様もいらしゃるので、女性の疾患についても多少は理解がある上長。なんでもかんでも相談できるフランクさはほとんどないけれど、しっかりと話を聞いてくれました。
でも、相談タイミング、迷いました。
治療の見通し、今後の方針(休職~入院~退院~復職)がある程度、決まってからお話したい。でも、治療の見通し遺伝子検査や形成外科の診察もありすぐには出てこない。
一方で、業務では新規プロジェクトが立ち上がるタイミング。今後、メイン担当になってしまうと難しい…むしろ迷惑をかけてしまう…
いずれにせよ、手術は確定してるので、いろいろ未確定だったけど、ありのままに(不安な気持ちも合わせて)伝えました。
結果、上長には心積もりを早めにいただけたので、チームの業務調整やメンバーのアサインなど対応いただけました…。ありがたい…(T皿T)
お話した最後に一つ、お願いしました。
それは、
休職に当たって病名を知らせるメンバーは限定してほしい
ということ。
幸か不幸か、リモートが中心になっている弊社です。社内で会って立ち話する機会はかなり限られるけど、戻ってからの関係性を考えると(いや、一番は噂話をされたくない!)、近しいチームメンバーだけに情報開示にしたかったのです。
もちろんオープンにすることで疾患啓発になる可能性もあるけど…そこまで会社に対してオープンできるマインドパワーはありませんでした…
人事部へ相談
職域的にいろいろ相談することもあったので、一番お話しやすい人事部の女性社員さんへ相談。すると梨丸と同じ病気に罹患されている方が身近にいらっしゃるとのこと。乳がんはがんのタイプや生活スタイルで治療がさまざまですが、ある程度は今後の流れをご存知でとても話がスムーズでした。ありがたい!ここでも、会社として対応いただくのに必要な方、最低限の方だけにお知らせをいただきたいとお願いさせていただきました。
そして、これから休職に当たっての保険制度(高額療養費や健保への限度額申請、傷病手当、休職)についてもお話をいただけました。余談ですが、復職したんですが傷病手当もらうか悩み中…会社が入っている健保の場合、申請期限は2年あるってことなのでもうしばらく検討…
チームメンバーへ
一緒にプロジェクトを対応しているチームメンバーに伝えたのは、上長&人事部に伝えてから2週間ほどあと。検査が続きお休みが増えつつあるタイミングでした(乳腺外来のほかに、健康診断で引っかかり気になっている婦人科や消化器内科のほうで検査も増えたので)
メンバーはみんな女性。状況と今後のこと引き継ぎスケジュール、そして、検診の大切さをお話しました。業務で負荷をかけてしまうことが明白だったけど、メンバーフォローし合って乗り越えてくれるはず(そして予想通り!復職して業務に徐々に戻りつつある今日この頃なんですが、みんなさらにしっかりしていて頼もしい…!!)
自分の病気を話せば話すほど自分の現実と向き合うから苦しい気持ちになったけど、実際は引継ぎ資料を作ったり打ち合わせ、前倒しの処理とか業務に没頭することで、病気のことを考える時間が減ってよかったです。
梨丸の場合を備忘録として記載しています。症状や状況によって、処方や治療内容は異なります。
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